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百周年記念式典の思い出

郷土芸能部(和太鼓)
百周年記念式典並びに祝賀パーティー等の思い出
        田 辺 甚兵衛  農高第2回林業科卒(昭和30) 

 平成5年10月23日(土)菊花も香る佳き日に創立百周年の式典が、渡辺福井県副知事を始め、多数の来賓並びに全校生徒、教職員合わせて、約900名の出席のもと盛大、かつ、おごそかに挙行されましたこと、誠にめでたくここに謹んで、お祝い申し上げます。
 また、これまでこの式典並びに、農友会館「大地」の建設にご尽力されてこられました実行委員会の皆様方に対し心より敬意を表します。
 この農友会館は、我々の研修の場として、心の糧として、又、シンボルとして、後世に引き継がれていくものと思います。

 さて、この日の今田校長の式辞の中で、「我が校は明治27年に農事講習所として誕生し、以来簡易農学校、県立第二高等学校、高志高等学校等と幾多の変遷を経て、昭和28年に現在の単独の福井農林高等学校となった。この間、終戦、福井震災など、苦難と試練に耐え農業教育の大道を歩んできた。そして、卒業生1万余を送り出した。卒業生は、政治経済・文化等の凡ゆる部門で活躍してきている。今後は、21世紀に通用する国際感覚を身に着け、さらに、農業を理解することが重要。2百年に向け、校風と伝統を受け継いでほしい。」と挨拶されました。我々は、百周年という長い歴史の重みと、先人達の築いてきた校風と輝かしい伝統に、深い感銘を覚えました。

続いて、フェニックスプラザにおいて、約750人の出席のもとで、盛大に祝賀パーティーが開催されました。まず、館内が消灯された静寂の中、世界的に有名となっている、橋本雅人氏(農高24回卒業)のかなでる尺八の音色が館内一杯に響き渡り、すばらしい演奏が披露され、続いて一転して、ヨインョ、ヨイショの餅つき、餅つきキヤリによって華やかに開催されましたが(餅つき手 東郷会長・今田校長・道端PTA会長。臼取り手 和田副会長。キヤリ田辺、ハヤシ手竹内、蛇渕氏の2人計7人)静と動のセレモニーが見事なコントラストを演出しておりました。そして、乾杯の後は、琴の演奏、吟舞、太鼓、相撲甚句と、OBによる特技披露で会場を賑わしました。

 図らずも、私が、この名誉あるパーティーの席で、餅つきに合わせてキヤリを歌った事、又、相撲甚句を披露させて頂きました事、またとない光栄なことであり、感謝の気持ちで一杯であります。
 このセレモニーに参加させて頂くきっかけは、私が平成5年1月に県の企業誘致課に在職の時、何か県のイメージアップにつながるPRをと考え、福井県の名所旧跡を絞った相撲甚句を作詞し、誘致活動の折り、披露しており、そのことが、県庁職員で発行している「御本丸」(100号)にも掲載されました。そんなところから、福井農林高校創立百周年記念事業実行委貝会、谷口事務局長より、福井農林の甚句と餅つきに際しての囃子を、何か考えてもらえないかと依頼を受けたことがきっかけで、この一翼を担うことが出来たこと大変感謝しております。

 ここで当時の思い出を綴った相撲甚句と、その背景となっている学生時代を少し紹介いたします。当時、学校の周辺は今のように市街化が進んでおらず、春になると一面菜の花で囲まれるような、のどかな田園風景をのぞかせていました。又、農園の大半が田園であり、農作業は殆ど手作業に頼っていた時代であります。その中で林業科の生徒は、毎春と夏の2回、六呂師にある演習林で
の生活が一週間ずつありました。今のような車社会でなかったため、京福勝山駅から六呂師高原まで一週間分の食糧をリックサックに背負い、約半日がかりで登ったこと。農作業は、春は倒伏杉起こしに植林、夏は草刈り作業等の団体生活を送っておりましたが、当日つらかったことが、良い体験学習として、今はさわやかな思い出の一つとして心に残っております。

 今や、国際化、高度情報化、高齢化、技術革新等の新しい時代の流れを迎え、農業にも一つの転換期が訪れてきました。と同時に、学校教育の中にも、時代の流れに沿った教育方法が望まれるところとなりました。そうした中で、我が母校は、百周年という尊い節目の年を迎え更に発展を目指し、又、新しい時代を背景として昨年から新学料に編成替えが行われました。農業料、園芸料、林業料、農業土木科、生活科が学科改変され、生物生産科、環境工学科、生活科学料、生産流通料に生まれ変わりました。

 私たちの卒業した林業科が、跡形もなくなってしまったので一抹の寂しさを感じますが、やむを得ないところです。教育内容は変わっても、学校そのものの本質には変化あるものでなく、経済社会情勢の変化、それに伴う学校生活環境の多様化等によって、学校の全容が大きく変化し、又、飛躍発展を遂げてきているものと思います。

 当時とは隔世の間がいたします。校舎や農園を眺める時、何時も懐かしい気持ちをもちながら、素通りの生活でしかありませんでしたが、この記念行事を通して学校とのふれあいが出来ましたこと、非常に良い一生の思い出になると思います。今後は、農友会館「大地」を建設して頂きましたので、心のよりどころとして利用きせて頂きます。

 それでは、餅つき嚇子としてのキヤリと、学校生活を相撲甚句に綴った歌詞をご紹介させて頂きます。

「餅つきはやし言葉」

     ヨイショ  ヨイショ  ヨイショ
     ヨイショ  ヨイショ  ヨイショ (かけ声)

ハアー めでたい めでたい めでたやな 今日は 学校の百年祭
                               
ハアーエー 輝き続ける我が校の 百周年で綴る道標(みちしるべ)
       ヨイショ  ヨイショ  ヨイショ (かけ声)

ハアー 次代を抑う若人に 語りつなげよ この夢を
       ヨイショ ヨイショ ヨインョ (かけ声)
       力を合わせて ヨイショ ヨイショ (かけ声)

ハアー 未来へ響けお餅つき 豊作願って音頭とる

ハアーエー 若い力をみなぎらせ 今日はめでたい餅つきよ
    ヨイショ  ヨイショ  ヨイショ (かけ声)

ハアー めでたい めでたい めでたやな めでたいところで申すなら

ハアーエー 鶴は千年 亀は万年 福井農林は 百周年
       アーめでたい めでたい めでたやな (かけ声)
       ヨイショ  ヨイショ  ヨイショ
       ヨイショ  ヨイショ  ヨイショ (かけ声)


「相撲甚句」作詞 田 辺 甚兵衛

ハアー 福井農林高校を甚句で紹介すればよ  ハアー ドスコイ  ドスコイ
ハアー 菊花も香るこの佳き日 誉れも高き我が母校 歳月重ねて百周年 集いて祝う 大祭典

仰げば尊し我が師の恩 心に刻みし あの日のロマン 友と語らう懐かしさ
春は花咲く菜園や 田植えで賑わう 早苗歌
大志に燃える若人の汗の結晶 夏の市 花や野菜や果実類
明日への夢をふくらまし、精出す姿や さわやかさ
小鳥噸り蝶の舞う みどり豊かな六呂師で、心身鍛える 演習林

時は流れど 変わらぬ大樹 大地に根ぎし そびえ立つ
秋は黄金の山となり 豊作祝う 学園祭
人の和広げる 親子づれ

ハアー 歴史と伝統誇り得る農友会館も完成し 明日へ輝く 我が母校
時代の流れを先取りし 益々繁栄目指します
本日参集の皆様方へ 吏なるご支援よ オッホホイ

アアー 願いまするぞえ
ハアー ドスコイ ドスコイ

百周年に臨み、当時をしのんで農林高校での生活風情(春・夏・秋)を思い起こし歌ってみました。



                           平成5年10月23日


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